京都の文化は四季折々の人々の暮らしと自然との調和の中で厳しく磨き上げられ、それぞれの時代を生き抜いた証として、美術工芸の世界に、その技法はもちろん、創作の要となる精神そのものが脈々と受け継がれています。
京都工芸美術作家協会が1946年に創立されて以来、80年となります。
当会は京都を中心に活動する染織、陶芸、漆芸、金工、人形、ガラス、木工、七宝、截金、竹工、金石、石宝など、多岐にわたる作家が集まり、公募展の会派を超えた作家集団として、日本の工芸史に確かな足跡を刻んでまいりました。
会員各自が素材と真摯に向き合い、各々の感覚と特色ある技術と技法を駆使して現代の工芸を追求しています。
この度は、韓国工芸家協会様の御厚意により、合同展を開催する運びとなりました。大阪・関西万博の開催時期に合わせて、両国の工芸家による展覧会を開催し、日韓のさらなる国際文化交流を図ることを願っています。
この機会に、多くの皆様にご観覧いただき、それぞれの作品に親しんでいただければ幸いに存じます。
本展の開催に当たり多大なる御協力、御支援を賜りました関係各位に対し、心から御礼申し上げます。
京都工芸美術作家協会 理事長 羽田 登